2019年4月5日
ヒエログリフと古代エジプト語の読み方  skrhtp


 はじめに
 ヒエログリフは古代エジプトで用いられた文字であり、紀元前3000年ごろに出現し紀元後まで用いられた。ヒエログリフは象形文字であり、また単純に音を表す以上の機能を持った文字体系であった。本稿では、ヒエログリフについて一子音を表す文字を中心に見ながら、エジプト語の音がどのように読まれるか、及びヒエログリフを読む際の注意点を紹介していく。

 子音字と便宜的読み方
 エジプト語のヒエログリフは縦書き・横書きの両方がある。縦書きの場合は上から下に読むが、横書きの場合は左右両方があり得る。ヒエログリフには向きが存在し、横書きではその向きに合わせて読むことになる[1]
 エジプト語の文字には表音文字、表意文字、決定詞の三種類がある。決定詞については後述する。一つの文字がこれら複数の機能を持つこともある。また表音文字にはアルファベットのような1音字だけでなく2音・3音のものもある。
 エジプト語は基本的に子音しか表記せず、母音を表現するときも子音字を用いる。即ちエジプト語の表音文字には子音字しか存在しない。また、別言語で表記する場合その言語に対応する子音が存在しないこともある。更に、エジプト語のヒエログリフは3000年以上にわたって使い続けられたため、時期によって音韻も変化している。これらのことから、エジプト語を他言語で表記する場合にはいくつかの便宜的な慣例が存在する。本章では、エジプト語の子音字とその便宜的な読み方について見ていく。
 転写記号で示すと、エジプト語の子音は基本的に以下の24つある。順番は本稿で紹介する順である。
 
 b, p, f, m, n, r, h, ḥ, ḫ, ẖ, s, š, k, ḳ, t, ṯ, d, ḏ, g, w, Ꜥ, Ꜣ, ỉ, y

 ここからは、それぞれの子音を表す表音文字を見ていこう。それぞれの文字、転写記号、アルファベット表記、推定されている発音[2]、文字が表す事物、便宜的読み方、表音文字以外の用法を紹介する。OE、ME、NEはそれぞれ古エジプト語、中期エジプト語、新エジプト語の略であり、また方言は考慮していない。
 

転写記号:b
アルファベット表記:b
発音:*[p]

p 転写記号:p
アルファベット表記:p
発音:*[p/ph][3]

bは膝から下の脚を表した文字である。日本語ではバ行音で表記される。
pはムシロを表した文字である。日本語ではパ行音で表記される。この文字は「ムシロ」や「腰掛」を表す「p」を構成する表意文字としても用いられる。
 

f 転写記号:f
アルファベット表記:f
発音:*[pf], *[f]

m 転写記号:m
アルファベット表記:m
発音:*[m]

fは角の有るクサリヘビを表した文字である。日本語ではフ及びファ行音で表記される。表意文字としては、「毒蛇」を表す「fy」の中で用いられる。
mはメンフクロウを表した文字である。顔を正面に向けた珍しい文字である。日本語ではマ行、もしくはンで表記される。
 

n 転写記号:n
アルファベット表記:n
発音:*[n], [l]

r 転写記号:r
アルファベット表記:r
発音:*[ɾ], *[l]

nは水のさざ波を表した文字である。日本語ではンまたはナ行音で表記される。なお、この字を縦に3つ並べると「水」を表す文字になる。
rは口を表した文字である。日本語ではラ行音で表記される。表意文字としては、「口」を表す「rꜢ」の中で用いられる。
 

h 転写記号:h
アルファベット表記:h
発音:*[h]

h 転写記号:ḥ
アルファベット表記:h
発音:*[ħ][4]

hは上から見た小屋を表した文字である。日本語ではハ行音で表記される。表音文字としては「建物」を表す「h」の中で用いられる。
ḥはランプの芯を表した文字である。hと同じく日本語ではハ行音で表記される。「ランプの芯」を表す「ḥꜤt」に由来すると考えられている。
 

kh 転写記号:ḫ
アルファベット表記:kh
発音:*[x], *[x̱][5]

kh 転写記号:ẖ
アルファベット表記:kh
発音:OE-ME *[x̱], NE *[x]

ḫは何を表した文字か不明である。日本語ではカ行音またはハ行音で表記される。クフやツタンカーメンのク・カはこの子音である。なお、円の中の線の本数は4本が多いが決まっているわけではなく、書かれない場合もある。
ẖは動物の体を表した文字と考えられている。ḫ同様日本語ではカ行音またはハ行音で表記される。表意文字としては、「腹、体」を表す「ẖt」の中で用いられる。
 

s 転写記号:s
アルファベット表記:s
発音:*[s]

sh 転写記号:š
アルファベット表記:sh
発音:OE *[x̱], OE-NE *[ʃ]

sは折った布を表した文字である。日本語ではサ行音で表記される。「健康な」を表す「snb」の略字としても用いられる。
šはを池を表した文字である。詳細に書かれたものでは中にさざ波が書かれることもある。日本語ではシャ行音で表記される。表音文字としては、「湖、池」を表す「 š」の中で用いられる。
 

k 転写記号:k
アルファベット表記:k
発音:*[k], *[kh], (*[ḵ], *[ḵh])

q 転写記号:ḳ
アルファベット表記:q
発音:OE-NE *[q], NE *[k],( [ḵ])

kは持手のついたかごを表した文字である。日本語ではカ行音で表記される。
ḳは丘を表した文字である。日本語ではkと同じくカ行音で表記される。「丘、高地」を表す「ḳꜢꜢ」に由来すると考えられている。
 

t 転写記号:t
アルファベット表記:t
発音:*[t/th][6]

ch 転写記号:ṯ
アルファベット表記:ch
発音:*[t/th], *[ṯ/ṯh][7]

tはパンを表した文字である。日本語ではタ、ティ、トゥ、テ、トで表記される。表意文字としては、「パン」を表す「t」の中で用いられる。
ṯは動物をつなぐ縄、あるいは投げ縄を表した文字である。日本語ではチャ、チ、チュ、チェ、チョで表記される。
 

d 転写記号:d
アルファベット表記:d
発音:*[t][8]

j 転写記号:ḏ
アルファベット表記:j
発音:*[ṯ]

dは手を表した文字である。日本語ではダ、ディ、ドゥ、デ、ドで表記される。表意文字としては、「手」を表す「ḏrt」の中で用いられる。
ḏはコブラを表した文字である。日本語ではジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョで表記される。表意文字としては「コブラ」を意味する「ḏ」または「ḏt」で用いられる。
 

g 転写記号:g
アルファベット表記:g
発音:*[k], ([ḵ])

w 転写記号:w
アルファベット表記:w
発音:*[w][9]

gは土器などを置く台を表した文字である。日本語ではガ行音で表記される。表意文字としては「玉座」を表す「nst」や「赤色土器の壺」を表す「dšrt」の中で用いられる。
wはウズラのヒナを表した文字である。なお、エジプトにニワトリが現れる以前から使われているため、ヒヨコを表した文字ではない。日本語ではワ行音またはウ(ゥ)で表記される。なお、wを表すのには、渦形の文字も用いられる。
 

a 転写記号:Ꜥ
アルファベット表記:a
発音:*[ʕ][11]

ah 転写記号:Ꜣ
アルファベット表記:ah
発音:OE-ME *[l/ɫ], OE-NE *[ʔ][10], *[y], ∅

Ꜥは腕を表した字である。実際は子音であるが日本語ではアで表記される。表意文字としては、「腕」を表す「Ꜥ」の中で用いられる。
Ꜣはエジプトハゲワシを表した字である。Ꜥ 同様、実際は子音であるが、日本語ではアで表記される。表意文字としては、稀であるが「ハゲワシ」を表す「Ꜣ」の中で用いられる。
   

i 転写記号:ỉ
アルファベット表記:i
発音:*[ʔ], ∅, *[y][12]

y 転写記号:y
アルファベット表記:y
発音:*[y]

ỉは葦の花穂を表した文字である。日本語ではイで表記される。表意文字としては、「葦」を表す「ỉ」の中で用いられる。
yはỉを重ねた文字である。yを表すのには、斜線を2本並べた文字も用いられる。

以上に加えて、もう一つ一子音字が存在する。
 

z 転写記号:s (z)
アルファベット表記:s (z)
発音:OE *[θ][13], ME-NE *[s]

 この文字は閂を表した文字である。古王国時代には前述の「折った布」の文字とは違う音を表していたが、中王国以降は区別が失われた。日本語では基本的にはサ行音で表されるが、ザ行音を表すものとされることもある。なお、表意文字としては「閂」を表す「s」の中で用いられる。

 以上がヒエログリフの一子音字である。二子音字や三子音字もあるが、それらは以上で示した子音の読み方と以下に述べる読み方に従えばよいので省略する。

 母音の補い方
 ヒエログリフは基本的に子音しか表記しないので、そのままでは発声することができない。そこで便宜的に母音を補うことになる。ここからは、慣用的な母音の補い方、その一例を見ていく。
 1.母音で表される文字を除き、文字の間にはeを補う。例えば、「rn」という単語なら、renとなって「レン」と読むことになる。
 2.母音で表される文字を除くと、語末子音の後に補われる子音のパターンは3つある。t, dはoが補われて「ト」「ド」となり、nは母音を入れず「ン」、それ以外はuが補われる。故に「snb」は「セネブ」、「dšrt」は「デシェレト」となる。
 3.母音で表される文字を除き、子音一文字からなる語の場合には子音の前にeを補うこともある。その場合「f」は「エフ」、「t」は「エト」となる。
 4.ꜢとꜤは母音のaと同じ扱いをする。故に「ḳꜢꜢ」は「カア」、「hꜤt」は「ハト」となる。但し長音とされることもある。(例:「rꜤ」「ラー、ラァ」)
 5.ỉは母音のiと同じ扱いをする。但し、語頭ではアと発音される場合もある。後者の代表例が「ỉmn」や「ỉtn」で、それぞれ「アメン」「アテン」と読まれる。
 6.wは語頭及び母音を表す文字の前以外では母音uとして扱う。但しこの時、w自体もゥまたはウとして表記されることもある。例として、「mwt」は「ムト」「ムウト」「ムゥト」のように読まれる。
 7.yはィとして扱われる。(例:ty→ティ、ny→ニィ)
 
 以上が母音の補い方である。但し、語中のm, nに関してはンと読む場合とマ行ナ行を用いる場合が混在する。(例:「snb」「セネブ」⇔「Ꜣnḫ」「アンク」)また、人名のように複数の語からなる場合は、構成要素の語単位で以上の法則を適用しそれらを繋げて読むことになる。例として、有名なツタンカーメンの名である「twt-Ꜣnḫ-ỉmn」は「トゥタンキメン(トゥタンヒメン)」ではなく「トゥトアンクアメン(トゥトアンフアメン)」と読まれる。但しこれにも例外はある。

 ヒエログリフの特殊な事情
 ここまでで、ヒエログリフの子音の並びの読み方を見てきた。ここからはヒエログリフを読むうえで注意する必要がある点を挙げていく。
 まず、ヒエログリフの文字は表音文字の他に表意文字・決定詞が存在する。表音文字については、日本語における漢字と似たような事情で、読み方はそれぞれ覚えるしかないので割愛する。一方、特徴的なのが決定詞である。これは単語の後ろにつく読まない文字で、その単語を類別する機能がある。例としては以下のようなものがある。
 

man意味:男(人)  

woman意味:女  

papyrus意味:文字・抽象概念[14]

 同じ子音の並びでも、決定詞の違いで意味が変化する。例えば、「rḫ」は文字・抽象概念を表す決定詞がつけば「知っている」の意味、男を表す決定詞がつけば「賢者」の意味を持つ。なお、ヒエログリフでは単語間を開けたり句読点を置いたりすることはないが、決定詞は単語の最後につくため、単語の区切りを判断するのにも役立つ。但し、決定詞がつかない、あるいは省略される場合もある。
 次に、ヒエログリフでは一子音字がある種の送り仮名、あるいは読み仮名のように用いられることがある。以下のような例である。

mn

  これは「mn」「留まる」という語である。この語は3文字からなっている。二文字目の波状の文字がnを表すこと、三文字目が抽象概念を表す決定詞であることはすでに確認した。そうなると一文字目はmを表すかのようであるが、実際はこの文字はmnを表す2子音の表音文字である 。つまり、この単語はmn‐n‐(決定詞)という並びである。[15]二文字目のnは一文字目の最後の文字がnであることを表している。ヒエログリフではこのような表記がしばしば用いられる。
 最後に、ヒエログリフでは表記順と読む順(及び決定詞の位置)が異なる場合が存在する。要因はおおきく2つである。一つ目は、ヒエログリフの配置の都合で、スペースを有効に活用するために表記順が変更される場合である。これはヒエログリフの文字の大きさが文字ごとに異なることに由来するもので、以下のような例がある。  

nhh

 これは「永遠」を意味する「nḥḥ」という語である。円を二重に重ねた文字は太陽や時間に関わる決定詞であり、本来は語末に置かれるべきであるが、ここではnの下に記されてn-(決定詞)-ḥ-ḥという表記順になっている。
 もう一つの要因が、「尊敬による倒置」と呼ばれるものである。これは神の名のような語を前に持ってくるというものである。例として、ツタンカーメンの名を見る。

twtahnkhImn

 この名は「ツタンカーメン、南のヘリオポリスの支配者」といった意味で、ツタンカーメンの名の1つである。名を囲んでいるのはカルトゥーシュ(エジプト語ではシェヌゥšnw)と呼ばれるもので、名を保護する意味を持った。この名は「twt-Ꜣnḫ-ỉmn ḥḳꜢ ỉwnw šmꜤ」、即ち「トゥトアンクアメン・ヘカァ・イウヌゥ・シェマァ」と読むが、表記上は「ỉ-mn-(n)-t-w-t-Ꜣnḫ-(n-ḫ)-ḥḳꜢ- ỉwnw-šmꜤ」とアメン(ỉmn)が最初に書かれている。これは神名であるアメンが「尊敬による倒置」を受けたものである。
 ヒエログリフにはこのような特殊な事情が存在する。この他にも、文字の省略や定型表現などにより、以上で述べた読み方では読めない場合も存在するが、それは個別のケースで考えた方が早いだろう。

 実際の例
 ここまで、エジプト語の音の基本的な読み方を説明した。そこで本章では、知名度の高い固有名詞がエジプト語でどう書かれているか、以上の法則に従うとどのように読めるかを見ていく。二子音字・三子音字や表意文字、決定詞については適宜説明を加える。
 

khwfw

 まずは単純な例からみていこう。これは大ピラミッドの建造者として知られる第四王朝の王・クフの名を表記したものである。この名前は4つの一子音字からなっており、ḫ-w-f-wと書かれていることが分かる。アルファベット表記するとkh-w-f-wとなり、上述の法則に当てはめればクフ(あるいはフフ)と読めるのである。
 

ahkhnItn

 続いても王名であるが、こちらは幾分事情が異なる。これはアマルナ改革で知られるアメンホテプ4世(イクナートン)の名を表したものである。アメンホテプ4世は改革にあたり改名を行っており、これは改名後のものである。鳥の文字はホオアカトキを表したもので、「精霊」といった意味を持つ「Ꜣḫ」の表意文字である。二重円の文字は前に述べた通り決定詞であるから、「ỉ-t-n-(決定詞)-Ꜣḫ-ḫ-n」となる。この内2回目のḫはꜢḫの送り仮名的なものである。この名前はỉtn-Ꜣḫ-nという構成であるが、ỉtnはアテン(アトン)と言う神名で「尊敬による倒置」を受けており、実際にはꜢḫ-n-ỉtnの順に読む。故にアクエンアテン(ahkhenIten)と読むことになる。イクナートンはこの名前の慣用的読み方である。
 

wsirA   

wsirB

 次はとりわけて特殊な事例である。上記二例は共に冥界神オシリスの名を表したものである。ここに出てくる文字はどれもまだ紹介していないので、1つずつ見ていく。左の一文字目は輿を表した文字で「ws」の表音文字である。次は目を表した文字で「ỉr」の表音文字として使われる。3文字目は神を表す決定詞である。故に左側は「wsỉr」、ウシルと読める。これのギリシア語読みがオシリスである。一方右の例の二文字目は玉座を表したもので「st」と読む。しかし読みは「ỉrst」ではなく「wsỉr」である。この理由についてははっきりしていない。このようにヒエログリフには組み合わせを覚えるしかない事例もときどき存在する。
 

Ptolemaios

 最後に、外国系の名前を記した例を挙げる。これはプトレマイオス(Ptolemaios)をヒエログリフで表現したものである。詳細は省くが、「p-t-wꜢ-rw-m-y-s」という構成になっている。母音のo音はwꜢによって表現されている。また、エジプト語ではr/lの区別は存在しないため、leの部分がrwで表現されている。エジプト人が外国語をどう認識したかが窺えるとともに、これを便宜的読み方をすれば「ペトゥアルミィス」となり、これがあくまでも慣用的なものに過ぎないこともよくわかる。

 おわりに
 本稿では、ヒエログリフの基本的な読み方について紹介した。紹介した文字はヒエログリフ全体のごく一部であり、実際にヒエログリフを読むにはそれぞれの文字を理解していく必要がある。また、慣用的読み方は実際の発音と推定されるものからは大きく離れる。本稿の内容はエジプト語を読む上での一番基本となる部分である。ヒエログリフは多種多様で、またエジプト語には他にも特殊な表記が存在する。興味があればぜひ調べてみてほしい。


    注釈
  1. ^ 本稿では、文に合わせ左向きの横書きを用いる。
  2. ^ 推定される発音はAllen 2013によった。
  3. ^ phは呼気を伴ったp音。
  4. ^ 息の強いh音。
  5. ^ xは 息の強いホに近い音、x̱は息の強いヒの音。下線は口蓋化を表す。
  6. ^ 女性名詞語末では∅(無音)となる。
  7. ^ 新エジプト語では、語末で∅となることがある。
  8. ^ 新エジプト語では、語末で∅となることがある。
  9. ^ 母音も表す。
  10. ^ 声門閉鎖音。息をのむような音。
  11. ^ 有声咽頭摩擦音。物をのみ込みながら「あ」と言うような音。
  12. ^ 母音、二重母音も表す
  13. ^ 無声歯茎摩擦音。英語のth音。
  14. ^ この文字はパピルスの巻物を表している。
  15. ^ この文字はセネトというゲームの盤と駒を表している。なお、エジプト芸術の制約ゆえに、ここに描かれているのは盤の側面ではなく上面である。詳細に書かれた文字では、盤上にマスが描かれていることからそれが分かる。

2019年度例会発表一覧に戻る
西洋史に戻る

inserted by FC2 system inserted by FC2 system